椎間板ヘルニアはどうして起こるのか?
発症したら劇的な痛みに悩まされる「椎間板ヘルニア」
今回はそれが起こる原因についてお話ししたいと思います。
背骨は頭の頭蓋骨からお尻の骨盤をつなぐ24個の骨でできています。
(首の骨7+胸の骨12+腰の骨5=計24)
これらの骨同士は直接つながらず、間に軟骨(椎間板)というのを介してつながっています。
軟骨は水分を含んでいて、上下からの圧力を受け止めることができます。
ところが、この軟骨は20歳をピークに老化していき、だんだん弾力を失っていきます。
そんな中、重い荷物を中途半端な姿勢で持ったり、介護で人を抱える際力任せでやったりすると、軟骨が少しずつ潰されていきます。
潰された軟骨は骨の断面をはみ出て、いずれその脇を通っている神経に触れるようになります。
その神経を軟骨が圧迫し、痛みにつながるのです。
・・ということは、椎間板ヘルニアにならないためにはどうしたらよいか?
1)運送業や介護職などは、椎間板ヘルニアが発症しやすい職業であると自覚すること
2)その上でなるべく正しい姿勢で持ち上げる様心がけること
3)職場で理解がないとあきらめずに、話し合うこと
4)3がだめなら、その職業にあまり長く従事しないこと
理想論というかもしれませんが、椎間板ヘルニアを発症しても労災認定される可能性は低いです。
(痛みが出てから動き出しても、仕事外の日常生活は問題ないと証明できない限り難しい)
痛い思いをするのは本人だけです。
おかしいなと思ったら、まず医療機関で写真を撮ってもらい、自分の腰の現状を把握するところから始めましょう。