前回のブログで、「上半身で余っている熱を下半身に再分配することが大切」とお話ししました。
今日はその「熱を運ぶルート=血流の道」を、どう整えていくかについてお話しします。
目次
体を日本列島にたとえると…?
私はお客様に説明する際、よく「人の体を日本列島にたとえる」とお話しします。
たとえば、関東(胴体)から九州(脚・足)へ荷物を運ぶとします。
途中に“山道”や“細道”があれば、運ぶスピードが遅くなったり、運べる量が少なくなったりしますよね。
体の中でも同じことが起きています。
この「山道・細道」が多いのが、まさに“ひざから下”の部分なのです。
冷えが生まれやすい4つのポイント
具体的に言うと、以下の4ヵ所です。
- 膝の皿まわり
- むこうずね(すねの前側)
- 足の甲
- 足指のつけ根
これらの部位には「筋肉が少なく、熱が逃げやすい」という共通点があります。
つまり、ここが“山道”のように血流が滞りやすい場所なのです。
「整備」することで熱が流れやすくなる
整体では、これらの部分を丁寧にほぐし、血液とリンパの流れを改善します。
すると、上半身で余っていた熱が下半身にも行き渡り、
足全体が自然に温まりやすい状態になります。
一度の施術で劇的に変化するわけではありませんが、
何度か続けていくうちに、体の中の「血の道」が広くなり、
少しずつ体質そのものが変わっていきます。
靴下を減らしても冷えない体へ
冷えの改善は一朝一夕ではありません。
でも、体の“山道”を少しずつ整えていけば、
やがて靴下を2枚から1枚に減らしても平気な体が手に入ります。冷えは、単なる温度の問題ではなく、「流れの問題」です。
体の中の交通整備を一緒に進めて、
冷え知らずの冬を過ごしましょう。