寒い朝、布団から出るのがつらい季節になりました。私が朝いちばんにするのは、ストーブをつけることです。部屋を暖める目的もありますが、「火を扱う=気を引き締める」という緊張感が、眠気を覚ますスイッチにもなっています。
そんな寒がりな私ですが、実は靴下の2枚履きはしていません。理由は、ふくらはぎの肌が乾燥しやすく、重ね履きでゴムの締めつけが強くなるとかゆくなってしまうからです。太ももはそれほど乾燥しないのに、膝から下だけ極端にカサカサ――。この違いには、きちんとした理由がありました。
太ももとふくらはぎの「筋肉量の差」
太ももは人体の中でも1、2を争う大きな筋肉を持つ部位です。筋肉は発電機のように、動かすことで熱を生み出す働きがあります。つまり、太ももは動かすたびに体の内側から温まる仕組みができているのです。
一方で、ふくらはぎの筋肉は太ももよりも小さく、普段の生活では思ったほど動いていません。立っている時に体を支える役割は果たしていますが、意識的に使わない限り、熱が発生しづらい部位なのです。
「乾燥」と「冷え」はつながっている
ふくらはぎは筋肉による発熱が少ないため、体が「熱を逃がさないように」と水分を減らしてしまう傾向があります。その結果、皮膚が乾燥しやすくなり、かゆみを伴うことも。
この「乾燥 → 血流の悪化 → 冷え → さらに乾燥」という悪循環が、冬の冷えを長引かせる原因のひとつです。
試してほしい「ふくらはぎの2枚履き」
靴下を2枚重ねるより、ふくらはぎを重点的に温めるほうが効果的な場合があります。私は試しにレッグウォーマーを重ねて使ってみたところ、足先の冷えがずいぶん楽になりました。血流の通り道であるふくらはぎを温めると、足の指先まで熱が届きやすくなるのです。
特に体の総熱量が少ないタイプの人は、靴下よりも「ふくらはぎを温める工夫」を取り入れてみてください。
まとめ
冷え対策というと「重ね履き」や「厚着」を思い浮かべがちですが、実は体の構造を理解して温め方を工夫することが大切です。
ふくらはぎを意識的に温め、血流を整えることで、足元から全身がじんわりと温まっていきます。
もし「足が冷えて眠れない」「何をしても温まらない」と感じる方は、整体でふくらはぎや足元の血流を整えてみませんか?内側から温まる体づくりを、一緒に始めましょう。