私は整体師であると同時に、パソコン教室の講師もしています。
お客様の隣で操作を教えるため、どうしても片側に体を傾けた姿勢を1時間ほど続けることがあります。
また、ネット調査のご依頼を受けることも多く、気づけば2時間以上、椅子から立たずに作業していることも珍しくありません。
そんな一日を終えて「疲れたな」と感じ、家でごろごろして過ごすと、なぜか疲れが抜けないどころか、かえってだるく感じることがあります。
実はこれ、同じ姿勢で長時間いたことによる血流の滞りが原因のひとつです。
このような「静的な疲れ」は、軽く体を動かしてから休む方が、回復が早くなるのです。

🔹軽い運動が回復のカギ
平日なら、部屋の中での軽いストレッチがおすすめです。
休前日にパソコン作業を頑張ったときは、翌朝に散歩へ出てみましょう。
その際は、だらだら歩かずに腕を軽く振って、気持ち速足を意識するとより効果的。
筋肉を動かすことで、体内にたまった老廃物の排出が促されます。

🔹入浴で「血流リセット」
疲労の原因が「同じ姿勢でいる時間の長さ」にあるため、湯船で体を温めるのも効果的です。
夏場はシャワーだけで済ませがちですが、暑さで疲れがたまりやすい季節こそ、湯船に浸かりましょう。
38〜40℃のぬるめのお湯で10〜15分ほど。体を温めて血流を整えることで、深い睡眠にもつながります。

🔹デスクワーク職の休日の過ごし方
エンジニア、デザイナー、事務職、ハンドメイド作家など、
一日中座って作業する仕事の方は、休日の過ごし方が疲労回復の分かれ道です。
休日もできるだけいつもと同じ時間に起き、午前中に軽く体を動かすのが理想的。
その後は早めに就寝して、体のリズムを整えましょう。
気分転換のお出かけも良いですが、カフェや映画館など座って過ごす時間が長い場所では、逆に疲れが取れにくくなるので注意してください。
🔹自然回復が追いつかないときは
「デスクワークで疲れて、休日に一日遊び回ったら余計疲れた」
そんなときは、整体の出番です。
整体は、硬くなった筋肉や滞った血流を整え、体が本来もっている自然治癒力を引き出すサポートをします。
自力での回復が追いつかないとき、整体が“追い風”となって回復を後押ししてくれるのです。

【まとめ】
疲れを取る方法は「動く」か「休む」か――。
どちらが正しいかは、あなたの仕事の内容や疲れ方によって正反対になります。
自分の疲労のタイプを知り、
「休む」・「動く」・「整える(整体)」
この3つのバランスを上手にとりながら、無理のない回復リズムを作っていきましょう。