最近、「動いていないのに疲れている」「やる気が出ない」と感じることはありませんか?
それはもしかすると、体ではなく“脳”や“心”が疲れているサインかもしれません。
今回は、前回までに紹介した「脳疲労」「精神疲労」に続き、さらにその奥にある感情疲労についてお話しします。
脳疲労:考えすぎ・集中しすぎによる疲れ
「脳疲労」とは、長時間のデスクワークや複雑な作業を続けることで、
集中力が続かなくなったり、頭がぼーっとしてしまう状態を指します。
解消のコツは、“考えない時間”をつくること。
おしゃべりをしたり、料理やDIYなど、頭ではなく手を動かすことに没頭すると、
脳の緊張がほぐれていきます。
整体では、頭や首まわりをやさしく整えることで血流が促され、
リラックスしやすい状態へ導くお手伝いをします。
精神疲労:ストレスや人間関係による疲れ
「精神疲労」は、たくさんの情報の中で生活し、
自分の意に沿わない状況や人間関係にさらされることで起こります。
イライラしたり、集中力が落ちたり、
頭がモヤモヤするのが特徴です。
この場合は、いったん環境を離れることが有効です。
たとえば自然の中を歩いたり、美術館を訪れたり、
静かな空間に身を置くことで心の緊張がほどけます。
外出が難しいときは、日記を書いたり読書をするのもおすすめです。
頭の中を整理し、気持ちをリセットすることができます。
整体では、背中まわりを中心に、
強すぎない圧で全身を包み込むようにケアします。
自律神経のバランスが整いやすくなり、
「緊張モード」から「リラックスモード」への切り替えを促します。
感情疲労:脳と心の疲れが重なったときに起こる
現代は、多くの人が「脳疲労」と「精神疲労」を同時に抱えています。
この2つが長く続くと、次第に**「感情疲労」**へと進行します。
感情疲労とは、意に反することを我慢し続けたり、
自分の気持ちを押し殺して生活しているうちに、
やる気が出なくなり、人と会うのも億劫になる状態をいいます。
この段階になると、外に出て発散することも難しくなり、
本当は人と関わることで回復できるのに、
「誰にも会いたくない」と感じてしまうこともあります。
そんなときは、まず信頼できる人と会話をすることが大切です。
人に話を聞いてもらうだけでも、
気持ちの整理がつきやすくなることがあります。
整体ができるサポートとは
感情疲労を抱える方に、整体ができるのは「体を通して心をゆるめるお手伝い」です。
施術中に体がゆるむと、自然と呼吸も深くなり、心も落ち着いていきます。
また、施術の合間にふとした会話をすることで、
思っていることを言葉にでき、心が軽くなるケースもあります。
整体は「話を聞く場所」としての役割も果たせるのです。
まとめ
人の疲れは、体だけでなく「脳」「心」「感情」にも生まれます。
それぞれに合った方法でケアすれば、回復の道は開けます。
ただし、感情疲労の段階まで進むと、自分だけで立て直すのが難しいこともあります。
そんなときは無理をせず、信頼できる人や専門家、
そして整体のような「体と心をつなぐケア」に頼ってください。
あなたの体と心が少しでも軽くなるお手伝いができれば幸いです。
