背中の痛みはどうして起こる?その2
『背中が張って痛くてしょうがないんだ』そう言ってご来店するお客様がたまにいます。
先の記事のように「本棚の片づけをした」というのが痛みの理由なら、放っておいても収まりますが、
常時肩こりの人、または常時腰痛の人の場合は別の可能性も考えられます。
それは、「肩こりや腰痛を放置していたせいで、さらに広い範囲に侵食した場合」です。
例えば、肩こりの初期段階は首から肩にかけてのラインが凝りますが、
適切な処置をせずそのまま時が過ぎていくと、肩甲骨の動きが悪くなります。
肩甲骨は医学上は肩の骨ですが、一般人の認識では背中の上の方にあるので、
「背中が張っている」と感じるのです。
同じように腰痛の初期段階では、背骨に一番下と骨盤のつなぎ目あたりの動きが悪くなりますが、
放置してくとその上の広背筋(背中の下半分にある)の血行も悪くなり、コリが生じます。
このときも、「背中の下の方が痛い」という感覚になります。
だから、「背中が痛い」と思ったら、
まずは、昨日や一昨日にいつもと変わったことをやったかどうか思いおこしてみましょう。
それで心当たりがあれば、安静+軽いストレッチをやればいいし、
心当たりがなければ、当店のような専門家に見てもらうのがいいでしょう。
「内臓の病気か?」と疑うのは、それからでも遅くないと思います。