腰に違和感がある場合、股関節の可動域テストを行っています
あまり人に知られてない私の趣味の一つに「登山」があります。
なぜ言わないのかというと、お客様との会話の中で「趣味が登山」と口走ってしまうと、富士山や北アルプスを思い浮かべられてしまいそうだからです。
ちなみに私が好んで登るのは東京の高尾山、南房総の鋸山、筑波山女体山/男体山など初級者レベルの山です。
先日、「登山がご趣味」という女性が来店されました。おそらく、若い頃からやっていらっしゃるのでしょう、細身で無駄のない筋肉のつき方をされています。
来店の理由は「歩くと右のお尻の辺りに痛みが走り、足先まで違和感がある」とのこと。
私は「股関節周りのコリ」に当たりをつけました。
確証を取るべく、お客さんに仰向けに寝て頂き、股関節の可動域テストをやりました。
お尻の深層部に骨盤と大腿骨(脚の骨)の接合部があります。その周りにある筋肉が正常な硬さであれば、ここまで動くであろうという可動域があり、合格点まで動くかどうか、そして左右差が無いかをチェックします。
まず、前方向のテスト。仰向けに寝た状態で、片足を高く上げて頂きます。このとき「膝を曲げない」というのがポイントです。上半身と下半身が直角になり、イメージとしては炬燵に入ったときの姿勢を90度回転させた状態です。
太ももの後ろに大腿二頭筋という筋肉があり、それが十分に伸びないとこの「直角」の状態ができません。無理に上げようとすると、膝が曲がるか、筋肉につっぱりを感じるはずです。この動作は、きれいに真直ぐ上がりました。
次に横方向のテスト。同じく仰向けで片脚を外側に開き、足の外側(小指側)が床に着けばOKです。この方は、左脚はきれいに着いたのに右脚はできませんでした。
同様に、片脚を内側に閉じるテスト。腰がきちんと回転すれば上半身は仰向けのままで下半身だけが横に向けるはずですが、これも右脚を閉じると上半身が持っていかれてしまいました。(写真は上半身が持って行かれていない正常な状態)
こうして、動作確認することによって、仮説の根拠をお客様と二人で検証します。施術後、『軽くなった感じがする』とおっしゃって頂きました。そして、『次回はいつ来たらいいですか?』と質問されたので、
「今日から14日以内で痛みが出なければ、もう来なくて大丈夫です」 とお伝えしました。
なぜ「14日」なのか?
文章が長くなってきたので、それは次週の記事(7/14頃更新)で詳しく書きます。