10月14日付の全国重傷者数は357人。コロナ禍から脱するために「重傷者数が500人を割る」という条件をクリアしました。これはワクチンの接種率がドイツ、イギリス、アメリカを抜いて66%まで達したことが大きいと思われます。政府や専門委員会の皆様の苦労がようやく報われ始めましたね。ところで先日、お客様から『最近の感染者数が急激に減ったのは本当に信用していいのか?』と質問を頂きました。私は「数日違いの誤差はあるかもしれないが、七日間平均は正確だと思います」と答えました。その理由として
①日々更新するデータを二重で管理するのは、とても労力が必要である。
②国内でなく、世界に対しても発表しているデータである。
③10万人当たりの新規感染者数は日本がダントツで優秀なので、そもそも改ざんする必要がない。
とはいえ、この仮説の根拠が欲しくて、第5波と現在の陽性率を比較してみました。
ひと月半前と比べPCR検査の数は1/3になっているので、陽性率が変わらないなら新規感染者数は7千人を超えるはずです。つまり、検査する人も減ったが、それ以上に陽性率が下がった影響で新規感染者数が激減したことがわかります。
昨年の第1波からの陽性率の推移をみると、今はかつてない良好な状態にあることがわかります。医療環境をひっ迫させる重症者数は、新規感染者数の増減を2、3週間後に反映される傾向にあることから、11月上旬には、1波2波以下の数まで減少することが期待できます。
〈情報引用元:NHK新型コロナウイルス特設サイトより〉
【国産ワクチンと飲み薬の開発状況】
①レプリコンワクチン(メッセージャー型)
VLPTジャパンと大分大学の共同開発。現在治験中。ウイルスに対する抗体が体内で自己増殖。接種量が既存のワクチンに比べて10分の1以下なので、副反応が起こる可能性は低い。早ければ来年中の承認を目指す。
②塩野義製薬感染研/UMNファーマ(従来型)
ウイルスのタンパク質(抗原)を遺伝子組み換え技術で作成し人に投与。2021年末までに3000万人分の生産体制構築を目標。
③モルヌピラビル(軽症者向けの飲み薬)
アメリカ製薬大手メルク社の開発。ウイルスが大きく増える前に飲む。今月11日、緊急使用許可を、アメリカの食品医薬品局に申請。アメリカで承認されたら厚生労働省も、副作用などの問題が無ければ年内にも特例承認をし、国内向けに薬を調達する方向で調整。
〈情報引用元:テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」より〉