
9月10日付の全国重傷者数は2100人。8月末でピークは越えたものの、まだまだ予断を許せません。今回のピークは過去2回と様相が違って新規感染者数、入院者数ともに約3倍となっている割には、死者数は3~4割減っています。これはデルタ株が従来のウイルスなどに比べて、リスクが2~3倍というカナダのトロント大学の研究結果と合致します。ただ、第5波までに高齢者のほとんどがワクチン2回摂取を済ませていたことが死者数の減少につながったのだと言えます。

ワクチン先進国と日本の状況を比較してわかることは以下3点です。
(1)イギリスとアメリカは新規を抑えるより重傷者数を一定以上出さない方に舵を切った模様。
(2)接種率において日本はあと3週間後にアメリカを抜き、現時点のドイツに並ぶ。
(3)人口当たりの新規数はカナダ、ドイツとほぼ横並びなので、3週間後には日本が最良となる。
【次の一手とは?】
①10月1日あたりでに60%になる2回摂取率を11月には70%にする(カナダと同レベル)
②重症者数をまずは1000人、年末までに500人未満まで下げる(医療者に時間の余裕を)
③2mのソーシャルディスタンス(他人の飛沫が自分の粘膜に届かない距離)
④1m以下の至近距離に15分以上いないようにする。マスク着用しているとしても。
⑤家族以外と対面コミュニケーションをした後は、すぐ手洗い(無意識に顔を手で触っている)
政府が①②を達成し、個人が③④⑤を実践するのが、現時点での有効策だと私は思います。
【接種後の死亡数の統計】
厚生労働省によりますとワクチン接種を受けた後に亡くなった人は、2021年7月25日の時点で
ファイザーとモデルナ合わせて4630万人中、834人であると公表しています。単純計算で5万人に1人弱、0.0018%の確率ですが、これまでワクチンが原因で死亡したと判定されたケースはなく、重大な懸念は現時点で認められないとして引き続き接種を進めるとしています。
また、副反応の疑いがあると報告された事例について分析を行う厚生労働省の専門家部会のメンバーである東京医科大学の濱田篤郎特任教授は
「ワクチン接種後に起きた死亡の頻度と、ワクチンを打っていない人で自然に起きる死亡の頻度と比較しているが、ワクチンを打ったあとに起きる死亡の方が頻度が低く、接種によって死亡のリスクが上がっていないということが推測できる」と話しています。
【接種後の副反応の統計】
●38度以上の発熱
ファイザー(1回目後 1%、2回目後 21%) モデルナ(1回目後 2%、2回目後 62%)
●頭痛
ファイザー(1回目後 21%、2回目後 53%) モデルナ(1回目後 17%、2回目後 67%)
いずれも副反応は、接種後数日で消えるということです。(米国疾病対策センター等による見解)
これとは別に今回のワクチンでは接種後にごくまれに重いアレルギー反応、アナフィラキシーが起こることが知られていますが、ワクチンの専門家によりますと、アナフィラキシーが起きてもアドレナリンを注射するなど適切に対応すれば、命に関わることはないということです。 (NHK新型コロナウイルス特別サイトより引用)