東京都新型コロナウイルス感染症対策サイトより

4月7日付の全国重傷者数は456人。先月私が言った「4月上旬には200人を切る」という予想は大きく外れてしまいました。感染症対策というのは【正しい知識】と、【妥当性のある具体策】、そして【国民一致の協力】の3条件が満たされないと上手くいかないものだと痛感しています。

一部報道では『第4波か?』と不安を煽るようなことを言っているので、「本当にそうなのか?」を

今までと違った観点から考察してみることにしました。

上図は東京都における感染ルート明確者の比率を8か月間調査したものです。明確者とは、「外出の機会を限定しているので、どこで感染したか心当たりがある」「初めて会う人を含む会食をしていない」人であると、私は解釈しました。

会食するにしても回数をしぼり、不特定多数とは合わないことを守っている人が増えれば、この感染症はゆっくりながらも収束に向かうことでしょう。8月上旬では40%を切っていましたが、3月初旬には53%まで上昇しています。なすべきことをするという自覚が少しずつ人々に浸透している証拠です。

ただ、8月の終わりや年末年始、桜の季節に気が緩んでしまい改善傾向に足止めを食らわせているように見えます。

これから暖かくなり、風邪やインフルエンザのオフシーズンに入ります。新型コロナも呼吸器疾患の仲間なので、同じ傾向があることは昨年の夏で証明済みです。ワクチンの登場も未知数ですがプラス要素です。「変異種」についても一定の効果があることは多くのメディアが発表しています。

今までと同じような生活パターンを継続すること、『どうしても会食に行かなくてはならない』とか

『どうしても親しい人と飲み会したい』ならば、きちんと感染症対策を取っている店を事前に確認すること、初めて会う人とは会話と飲食のタイミングを分けること、そして、感染力の強い「変異種」に対して、よりいっそうの免疫力アップを心がけること・・これが私が今考える最善策です。

先の見えぬ世の中で、競泳・池江璃花子選手の東京五輪代表決定の話題は、久々の明るい話題でした。

大会開催の是非は人により様々な意見があると思うので詳しくは触れませんが、多くの人が『到底無理だろう』と思っていた状況を信念と行動でひとりの人間が覆した、それも、若干20歳のコが成し遂げたということに「おじさんたちも弱音を吐いている場合ではない」と喝を入れられました。