ひと月前私は、「第2波は9月末で底を着く」と言いましたが、その予想はハズレてしまいました。9月9日を境に「踊り場」に入ってしまったのです。これは自然減と「GO TOシリーズ」を活用している人が思った以上に多いこととが相殺されていると考えられます。「沈没の可能性が減ったので、船底の穴から入って来る水と同量の水をかきだしながら、なんとか陸地を目指している」という感じです。

さて、これからどうなるのでしょう?「このまま感染者数が停滞したまま第3波がやって来る」というのが私の予想です。冬に向かってイベントが目白押しになることと、インフルエンザの流行が重なることがその理由です。知り合いの看護師さんに聞いた話ですが、今年は風邪やインフルにかかると例年と対応が大きく変わるようです。

『発熱で病院に行った場合、胸のレントゲン、CT、コロナの簡易検査等を行うと思われます。コロナでなければ風邪かインフルエンザかでまた対応は変わりますが。受付も、電話にて発熱があることを伝えると別口から入って診察になります。』

「感染予防対策をきちんとやっているとこなら出かけても大丈夫」という人、「コロナがまだ収まっていないからどこにも出かけない」という人、どちらのお気持ちもよくわかります。大切なのは、自分の立場をわきまえた行動を取ること、そして自分の心に嘘をつかないことです。

私の場合は人と接している仕事なので、自身の感染確率を1%でも少なくする努力をしなければなりません。『GoToトラベルを利用して〇〇に来ています』といった友人の投稿を見て、うらやましくないと言えば嘘になります。でも、一時の楽しみより今の生活を守ることの方が大事なので、店と自宅の往復と、本業に直接かかわる移動を基本とした生活スタイルを継続したいと思います。

それ以外の活動、例えばボランティアなど「屋外で風通しが良く、ソーシャルディスタンスが維持できる」とか「感染予防をきちんとやっていると事前に確認できた」ところとかは、再開しようかと考えています。外食はテイクアウト、買い物はあらかじめ買うものを決めて15分以内で、飲み会はインフルが落ち着く来春まで封印、というスタイルも維持します。

『そんなに厳しくやったら心が疲れない?』そう思う人もいるかもしれません。

いえいえ、そうでもないのですよ。新しい生活に方向転換せざるを得なくなってから半年、私の仕事のやり方も大きく変わりました。「こういう仕事はこうでなければならない」といったステレオタイプにとらわれず「自分の得意なことで人に喜ばれるなら、なんでもあり!」という自由奔放なスタイルの方が私の性に合っているのです。「スマホ・パソコン困りごとなんでも相談」も、その発想から生まれたサービスです。

衛生管理も思いつく限りのことはやっています。感染予防対策として、カウンセリング用のテーブルに透明アクリルパーテーションをつけ、入口に次亜塩素酸水を噴霧してウイルスをコーティングしてしまう仕組みを取り入れました。

先月もいろんなことがありました。スマホ決済の盲点をついた詐欺事件やアメリカ大統領のコロナ感染、有名女優の突然の死など。常時の世なら時とともに薄れていく事象も、コロナ禍の毎日に置かれるている今ではひとつひとつが重く感じることもあるでしょう。でも、人類の歴史の中で感染症との闘いは、必ず沈静化を迎えています。人がやっていることを参考にしながらも、最終的には自分の心に素直に従って、これからの生活を送りたいと思います。