船底に穴が開いてしまったとき、沈没を逃れ助かるための条件とは何でしょう?答えは「入ってくる水の量より多くの水をかき出すことができるようになること」です。コロナに関してはいろいろな数字が公表されていますが、私が注目しているのは、新規感染者数<退院者数となってから、どのくらいのペースで減少していくかということです。
図は千葉県の感染者数と退院者数の累計推移をあらわしたものですが、4月28日のピークから約1ヶ月後の5月末時点では、85%減(700→105人)となっています。それに対して8月10日から3週間強経っても半分にもなりませんでした。(680→410人)緑と黒の矢印の長さを見れば違いは明白です。
実は最近、古い友人から飲み会のお誘いを受けました。Facebookで『突然だけど、来れる人集まれ~』って感じで。当日夕方の告知だったので躊躇なく断りましたが、もし前日とかに言われていたら迷ったかもしれないと思ったのです。つまりそれだけ「人と会って楽しく過ごしたい」という欲求が蓄積されていたんですね。
また、知り合いの看護師さんとLINEで話したとき、こんなことをおっしゃっていました。
『職場でも私生活でも制限があるためか、コロナ患者を対応しているスタッフで精神的に限界が来る人が続出してしまった様で、必要な感染対策をして気分転換をしてくださいと病院側から通達が来ました。』最早、外食や旅行に関する考え方も「十人十色」であることを認めなければならないと実感しています。
それでは、いつまで我慢すればよいのでしょう?その目安が欲しくて、私なりに予想を立ててみました。
図は千葉県の現在感染者数の推移をあらわしたものですが、たしかに8月10日をピークに減少傾向にあります。ただ、四月五月の第一波と比べ、山のカーブがゆるやかです。4月23日には650人いた患者数が、約1割の70人まで減少するのに要した日数が34日でした。それを基準に三角形を当ててみると、第2波はピークから約50日かかりそうです。このままのペースで進めば9月末には底値になると考えてよさそうです。
7月の時点で私は「本業に直接かかわらない全ての事項をもう少しの間ストップさせる」と宣言しました。もしこの予想が当たるなら、あとひと月の辛抱です。とりあえず9月いっぱいはその意向を継続し飲み会も遠出もボランティアも差し控えたいと思います。
行動が制限されるようになってから、早くも半年が過ぎようとしています。総理大臣の突然の辞任や、山手線の終電30分前倒しなど、自分の周りでは変化のない毎日を送っている一方で、世の中は劇的に変化しています。コロナで動けないことを理由にせず、スマホやパソコンのお困り相談など、今だからこそできることをこつこつと積み上げ、収束後に準備万端で世の中に貢献できるよう日々努力します。