ある方のSNS投稿の一部抜粋です。現状の政策と国民との温度差を戯れ歌で的確に述べているので、引用させて頂きました。ニュースで「今日は〇〇人の感染者が・・」と毎日のように報道されていますが、検査数を分母として計算する陽性率や、重傷者における若い人の人数と割合、退院した人の後遺症発生例など、その詳細について説明してくれるところはほとんどありません。
何が正解なのかよくわからない混沌した状況に置かれたとき、私は「確固たる事実」と「推測・感情によるもの」を分けて考えます。例えば、第一波(4月8日から5月25日)と今ではどちらが深刻な状況なのか、感染者数の推移だけではなんとも言えません。またホストクラブやキャバクラ、若い人の飲み会が拡大の主因みたいな印象を受けますが、感染ルート不明者も含めた全体数に対し、それが本当に大半を占めてるのかは公開されていません。
確固たる事実の洗い出し
(1)コロナの感染は主に飛沫感染と接触感染で起きる。
①飛沫感染は2mのソーシャルディスタンスを保つことによって防げる。
②感染者の唾液が付いたものを触っても、顔や口元に触れる前に十分に手洗いを行えば防げる。
③人を仲介して感染するので、人のいないところではマスクをしなくても飛沫感染はしない。
(2)潜伏期が最大2週間と今までのウィルスより長い。
④潜伏期には自覚症状はない。
⑤潜伏期でも濃厚接触すれば他人に移してしまう可能性は高い。
⑥感染しやすい場所にできるだけ行かない。行ったときはその後2週間はできるだけ人に合わない。
(3)感染後、軽症で済む人と、重症化する人の差が激しい。
⑦高齢者や慢性疾患を持っている人は重症化しやすい。
⑧発熱後、数日で重症化する症例がみられる。
⑨報道発表の「回復者」は「完治者」とは限らない。
⑩コロナの後遺症で「倦怠感はインフルエンザのピーク以上の辛さ」、「深呼吸したときに肺に圧迫感を感じる」という証言を聞いた。37度台の微熱や味覚障害など長く患う可能性もあるようだ。
(4)最新医療器も万能ではない。
⑪肺炎などで肺の機能が著しく悪くなったとき、強制的に換気をさせるため使うのが「人工呼吸器」
⑫ポンプで血液を体内→人工肺→体内に循環させて、酸素と二酸化炭素の交換を行うのが「エクモ」
⑬これらは「呼吸の維持」ができるだけ。その間に、ウィルスを撃退するのは本人の体力・免疫力
(5)感染が始まった時点で報道されていたこと
⑭ピークは1回で終わらない。過去の例から第2波、第3波が来ることはありうる。
⑮自粛・行動制限が長期化すると経済が立ち行かなくなり、自殺者が増える傾向にある。
⑯感染拡大防止と経済復活の両輪で行かなければならない段階が必ず来る。
⑰感染症拡大でダメージを受けるのは旅行・宿泊・飲食業である。
⑱2003年に流行したSARS(サーズ)は約8カ月で収束した。主な流行地は中国、香港、台湾、
カナダ、シンガポールであり、日本には上陸しなかった。
(参考:https://idsc.niid.go.jp/idwr/kansen/k05/k05_06/kansen01.gif)
これらから導き出されること
上記⑭から⑰を読むと、今の政策がまんざら的外れでないことがわかります。ただ⑱にあるように、大規模な感染症の流行は戦後の日本にとっては初体験であること、そしてSARSと比べ長期化していることが、国民の不安を助長しているのではないかと思います。
一方、自分の身の回りでは、「手洗いをマメに行うこと」「店や建物の中ではエチケットとしてマスクをすること」「人と話すとき、すれ違うときにはできるだけ2m離れること」「仕事以外の用事で感染しやすい場所に出向かないこと」の4つをこれまで通りやっていくことが重要です。
自分が軽率な行動をすることによって身の回りの人にうつすリスクが常にあること、そして一度感染したら自分も相当苦しい思いをしたり、回復しても辛い後遺症に悩まされ続けたりと、当たり前の毎日が戻ってこない可能性が十分にあることを、肝に銘じておきたいと思います。